キャリア支援(インターンシップ事前研修)
研修のねらい
- インターンシップに参加する意義と目的を明確にする
- インターンシップ中の具体的マナーを習得する
- 企業との連絡手段のマナーを理解する
研修概要
子どもの本音?大人の本音?
「授業だから仕方なしに行く」「実習先は楽な仕事がいいな」「友だちと一緒の場所じゃないから憂鬱」「第一希望先じゃないからつまらない」—子どもたちのそんなつぶやきは空耳でしょうか。
就業体験は将来のキャリア形成を左右する大切な第一歩。もっと有意義なものにしたいと願う先生方は多いはずです。
社会の一端を垣間見て職業観を形作り、社会の一員としての自覚を高め、社会の中で自分を表現する力を身に付けて欲しい…未来を担う子どもたちに大人は多くの期待を寄せています。
しかし、子どもたちにそんな大人の声は耳に入らないことも多いものです。
就業体験の目的も十分理解してもらえず、日常と切り離せずにいつもの自分のままで実習に挑もうとする子もいます。ならばせめて受け入れ先に迷惑が掛からないよう、また学校のイメージを下げないよう礼儀正しく体験に望んで欲しい…けれど忙しい業務の中、段取りをこなすだけで精一杯…そんな大人の本音も聞こえてきます。
目的意識がマナーを生む
キャリア形成で難しいものの一つに、自分のキャリアは自分で創るという「キャリア自律」の概念があります。時代の変化とともに職業人へ突きつけられている概念ですが、子どもたちへ十分に教育されていない感が否めません。
仕事を通じて自分の人生を自分の力で輝かせていくためにはどうしたらよいか。
インターンシップを自分のキャリア形成にどのような位置づけをし、将来に活かすのか。
そういった目的意識を持つことができれば、自然とマナーを整えようという自覚が芽生えます。
今の自分から脱却し、新しい自分を見つけようという冒険心は目的意識から生まれるのです。
その背中を押す役割はキャリアのプロであるキャリアコンサルタントにどうぞお任せください。
社会で必要な基本的マナーの習得と同時に、取組みへの意識が変わる研修です。
対象者
- インターンシップに参加前の中、高、専門、大学生など
- インターンシップで学生にマナーを習得させたいとお考えの学校関係者
プログラム
<半日/中学生職業体験事前コース> ※富山県では『14歳の挑戦』事前コース
講 義 | 実 習 |
(1)マナーを身に付ける意味 ①かかわりセンスを確かめよう ②コミュニケーションはキャッチボール ③「からだ」と「ことば」でボールを投げる |
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(2)マナーの基本 ①印象をきめる三要素 ②コミュニケーションの第一球 ③きびきび行動しよう ④丁寧な言葉づかい |
△表情トレーニング △あいさつトレーニング △態度トレーニング △言葉づかいトレーニング |
(3)実践トレーニング ①指示の受け方ポイント ②明るい返事 ③メモを取る |
△ロールプレイング |
(4)まとめ |
<専門学生、大学生向け/1日コース>
講 義 | 実 習 |
(1)マナーであなたは変わる ①インターンシップで得られるもの ②成功するための法則 ③マナーから見えるスタンス |
△ディスカッション |
(2)かかわり力をアップさせる ①「機会」と「意識」を持つ ②コミュニケーションの重要性 ③明るいあいさつと返事 |
△コミュニケーション体験 △あいさつトレーニング |
(3)マナーの基本トレーニング ①イメージはすべての出発点 ②美しい動作 3ポイント おじぎ、方向の指し示し、ものの受け渡し ③身だしなみに気くばりを |
△スマイルトレーニング △態度力トレーニング△身だしなみチェック |
(4)美しいことばづかいのマナー ①敬語の正しい使い方 ②間違いやすい敬語をチェック ③丁寧な言葉で話す |
△敬語テスト △ことばづかいトレーニング |
(5)電話応対のマナー ①電話の特徴とポイント ②企業担当者に電話をかける ③ケーススタディ |
△電話応対トレーニング |
(6)仕事は聴くことから始まる ①聴き方のマナーを守る ②命令、指示の受け方に気くばりする ③報告を忘れない |
△聴き方トレーニング △ロールプレイング |
(7)インターンシップ終了後のマナー ①依頼文やお礼状の書き方 ②メールのマナー ③経験を今後に活かす |
△書き方練習 |
(8)まとめ |
担当者の声
いつも私たち教員が色々とマナーの指導をしていますが、生徒たちにはうるさがられて届いていないように感じています。外部のプロから直接聞いた方が「やらなければいけないんだな」と感じてもらえる生徒が多いので毎年研修をお願いしています。
また、普段マナー的に問題のある生徒が一生懸命声を出して取り組んでいるのを見て驚くことがあります。講師の先生の工夫を凝らした授業の進め方はもちろん、先入観なく子どもたちに接する姿勢がそうした効果を生み出しているのだと感じています。
費用
半日 10万円~
(研修内容、開催場所、受講者数、講師等によって変動します)