コラム

発想力を言い訳に使用する人としない人

コロナ自粛とゴールデンウイークが重なりました。
コロナの発生以来、日常の忙しさから抜け出し自由な時間を手に入れた方は多いのではないでしょうか。

コロナの影響で業務に追われている方や医療従事者など、普段以上に多忙を極めている職種の方を除き、こうした降って湧いた時間があれば私たちは普段できないことができます。

日頃読めない本を読む
手を付けられなかった資格取得のための勉強をする
先送りにしていた溜まった仕事を前倒しで処理する
片付けていなかった書類などを整理する
見て見ぬふりをしてきた場所を掃除する
機会があれば挑戦したいと考えていた副業について調べる
疲れているときにはムリと言っていた運動をする

こうした、したかったけれど時間の都合上できなかったこと
どれくらいできましたか?

思ったほどできなかったな~という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そうです、私たちは時間を理由にできなかったことは
時間があっても意外とできないものです。

普段は「忙しさ」を理由にできましたが、今はそれを理由にできません。
そうしたらどうでしょう。
別の理由を見つけていませんか?
天才的な言い訳をして自己正当化していませんか?

こうした「やらない」ことへの独創的な発想力を発揮している自分を見るにつけ
やらないのは時間が理由ではないことに私たちは気づきます。

誰かに迷惑をかけたり、自分が不利な状況に追い込まれたりしないかぎり
した方がいいと思っていても反面、気が進まないことは先延ばしにしたいのです。

このゴールデンウイークに日ごろ先延ばしにしていたことができた方は本当に素晴らしいですね。
そのことはきっとなんとなくしたのではなく
「このためにする」「こういう意味がある」と考え、アクションを起こしたはずです。

「今やっておけば後から楽になる」
「これは自分にとって○○につながる」
「これは○○の点で他との差別化ができる」
「これが終われば○○になる」
「これができれば○○で自慢できる」

こうした「意味づけ」はやらないことへ傾きがちな気持ちと重たい腰を動かす力があります。
そして私たち講師の使命は様々な角度から「意味づけ」ができるしなやかなマインドの醸成です。

意味づけに正解はありません。
そしてポジティブである必要もありません。
さらに無限に存在します。

その人のアクションを後押しするものであればよいため、その人にマッチした意味づけを見つけていただけるよう研修の中では多様な考え方に触れられる工夫を散りばめています。

独創的な発想力は、先延ばしにする「言い訳」にではなく
自分の未来につながる「意味づけ」に使いたいものですね。

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