コラム

コロナ禍でも必要な人とのつながり

新型コロナウイルスによる様々な弊害が取りざたされていますが、その一つは高齢者への心身に及ぼす深刻なダメージです。

 

真面目な高齢者であればあるほど、コロナを恐れ、できる限りの外出を控え家に閉じこもります。

出歩かなくなると体力は落ち、日中動かなくなったことで食欲が減り、さらに体力が低下します。

人とのかかわりが減れば気力や認知機能も低下し、出歩くことがますます億劫になります。

こうした負のスパイラルはコロナウイルスに感染し、重症化するのと同じくらい高齢者のリスクとなるでしょう。

 

こうした状態を「コロナフレイル」と呼ぶそうです。

 

先日、ある高校に行った際この写真のような光景が広がっていました。

野球部の練習試合が行われているのですが、そこには保護者以外の地元の高齢者がたくさん集まっていました。

孫が試合に出ているというわけではなく、単なる近所の野球好きな高齢者です。

 

顔見知りの人も多く、野球談議に花を咲かせています。

高校生のプレーに一喜一憂し、暑さにも負けずみなさんとてもお元気です。

なかにはスコアブックを付けているおばあさんもいらっしゃいました。

少々三密感は否めませんが、バックネット裏を通る心地よい風はそんな不安を消し飛ばしてくれます。

どうやらこの方々は「コロナフレイル」とは無縁のようです。

 

私たちは人とのつながりを通して気力や元気をもらっています。

また、好きなことや興味を持ち続ければ行動へのエネルギーが生まれます。

ストレスや不安が軽減されれば、心身ともに安定するでしょう。

 

 

「コロナフレイル」対策は「栄養」「運動」「人とのつながり」の3つが重要です。

おいしいものを食べ、体を適度に動かし、人と会話する。

まさしく弊社がこれまで開催してきたおいしい料理を食べたり、笑ったり、学んだり、しゃべったり、活動したりするイベントがお役に立てそうです。

今後、弊社ではコロナの状況を見極めながら「脱コロナフレイルイベント」をどんどん企画していこうと考えています。

 

コロナに恐れをなしてじっと息をひそめているだけでは、ウィズコロナを楽しく生き抜くことはできません。

正しくコロナと付き合いながら、コロナ禍でも社会とつながる、人と触れ合える場を作る。

 

ウィズコロナの時代では、若者から高齢者まですべての人たちにそんな知恵と工夫が求められていくのでしょう。

 

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